れいわクレジット管理株式会社への消滅時効援用

●目次

１．れいわクレジット管理株式会社について

１－２．解決事例

２．れいわクレジット管理株式会社から通知や請求が届いたら

３．れいわクレジット管理株式会社からその他の書類が届いたら

４．時効援用が成立したらどうなる？

５．料金プランとお問い合わせ

❶「通知書」が届いた事案。

「三菱ＵＦＪニコス株式会社から分割した会社になります。」との記載があり、ご相談者はＤＣカードを使用していたが、事情により10年以上支払いしていないとのお話でした。

① 時効期間を経過していること。

② 裁判は起こされたことがない

というご相談者のお話で、

ご家族にも内緒で進めたいので全て一任したいとのご希望でしたので、司法書士代理人として時効援用通知書を出したのです。

　一定期間経過後、確認を取り「時効の中断事由はないので、すでに償却して時効処理しました。」との回答を得て、借金は消滅し、解決しました。

※なお、れいわクレジット管理はＣＩＣには、加盟してないので、信用情報には、影響はないといえます。

※電話対応のみで、時効援用の書面対応には、一切行っていない会社ですが、時効援用の内容証明原本と配達証明のハガキが時効援用の証拠となります。

書類をお送りして全て終了となりました。

　○他にも「お知らせ」と「残高証明書」が届いたケースも多く、いずれも１０年程何の連絡もなかったのに、突然、れいわクレジット管理からの書類が届いたというご相談があり、いずれも解決しております。

❷「催告書」が届いた事案。

　ビアニコスビザカード利用による残債を請求されていたケースですが、請求金額と会員番号、ご利用名称が記載されているだけで、約定返済日欄は、＊＊＊　となっており、不明です。

　ご相談者の記憶によると「カードは１０年以上前に作った。裁判はされたことがない」とのお話でした。

　ただ「会社に電話をかけて、残額がいくらなのか聞いたことがある！」とのことで、電話が５年以内なのか覚えていないとの事から、内容証明作成プランでの依頼となりました。

「時効援用通知書」を本人名で作成・発送しましたが、その後

時効の援用を否定する文書（裁判の判決コピー・事件番号が記載された用紙など）が来ることはなかったそうで、督促状も止まり、無事、解決しました。

❸ＳＭＳで請求され、解決した事例

　ご相談者はショートメールがある日届いて「見覚えのない番号だし、何だろう？詐欺メールかな？」と放置していたところ、何回もメールが続くようになったそうです。

　電話番号を携帯で検索してみると、「れいわクレジット管理」とあり、三菱ＵＦＪニコス株式会社の債権を一部承継していることがわかったとのお話しでした。

　そのうち、「債務があるので、連絡してください」という留守電がれいわクレジット管理から入るようになり、ご相談に見えました。

　住所も契約時からは転居されていましたが、１０年以上前のニコス時代の請求書を持参されましたので、ご希望により全て一任したいとのことで、司法書士代理人として時効援用通知書を出しました。

　一定期間経過後、確認を取り「時効の中断事由はないので、すでに償却して時効処理しました。」との回答を得て、借金は消滅し、解決しました。

　以前、督促をそのままにしていたら、訴訟を起こされ、給料を差し押さえされたことがあるので、今回はきちんと対応したいと話されていましたが、借金の時効援用で無事債務が消滅したので、「差し押さえされる心配もなくなり、ほっとしました。」

と喜んでいらっしゃいました。

❹　れいわクレジット管理から何回も「お知らせ」「残高証明」や「催告書」が届くようになり、心配したご本人の家族からご相談を受けた事例。

宛名のご本人には借りた記憶がなかったそうです。

　ご家族から”れいわクレジット管理”に「わからないので、書類を送ってください」と電話したところ・・・

“債務承認弁済契約書”と原契約の「ＮＩＣＯＳオートローンの契約書」が送付されてきたということです。

　ニコスは返済が滞りがちな方に対し、毎月の返済額を減らした新たな返済契約の締結をしていることがよくあります。

　後日、ご本人と家族で相談に見えて「途中から払えなくなり、もう１０年位経過している」として、全て一任したい（代理プラン）と希望され、司法書士代理人として時効援用通知書を出しました。

　一定期間経過後、確認を取り「時効の中断事由はないので、時効処理しました。」との回答を得て、借金は消滅し、解決しました。

▼消滅時効援用の可能性を検討します。

○れいわクレジット管理の場合、消滅時効を援用して、債務を消滅させる可能性は高いと言えます。

※文書が送付されてきて、「問い合わせて確認してみよう」と電話したりすると、会話の中で「一括支払いは無理です」と言ってしまったり「返済条件や自分の勤務先等の個人情報」を話してしまったりする方があります。

そうなると、時効の中断（更新）となりますので、時効の援用は不可となり、時効期間がリセットされてしまいます。

※なお、住所が不明な方の場合、れいわクレジット管理はＳＭＳでの連絡・留守電・直接、電話をかけるなどの対応を行っているようです。

※　電話に出てしまい、「債務があることを認める」発言をすると、時効の援用ができなくなり、時効期間がストップしてしまいますので、ご注意ください。

電話またはメールでの無料相談も行っていますので、ご遠慮なくお問い合わせください。

時効の中断（リセットされる）事由

✔　電話やSMS等で借金について認めてしまう。

✔　返済についての話をする。

✔　裁判を起こされたのに放置する。

※  ５年経過で時効でも、債務名義（判決・支払督促）により、時効リセット。

✔　確定した裁判により、強制執行される。

補足

※ただし、れいわクレジット管理から訴訟を起こされて債務名義（判決・支払督促）があるという方は少ないです。

請求がきたら、れいわクレジット管理に連絡をしないで、速やかに時効援用をした方がいいでしょう。

最終返済から５年以上経過している場合、電話はしない方がいいでしょう。

くわしくはご相談ください

（時効の中断事由についてはこちら）

○三菱ＵＦＪニコス系のカードを使って延滞した記憶があるが、１０年くらい何も文書がこないまま経過して突然、書面が届いたという方が多いため、時効援用の成功率が高いと言えるので、まずは時効の援用を検討することをお勧めします。

１　最初は「お知らせ」・「残高証明書」の書面が届く。

　「お知らせ」には

　弊社は三菱ＵＦＪニコス株式会社からクレジット債権の一部を会社分割（吸収分割）により承継し、その後、ＭＵニコス・クレジット株式会社かられいわクレジット管理会社へと社名変更しております。これに伴いまして、お客様のお振込先口座が下記記載のとおり変更となっております。

とあり

（指定金融機関口座）として　れいわクレジット管理株式会社の振込先口座が記載されています。

「残高証明書」には、契約番号・現在残高・元利合計が記載されていますが、契約日や最終返済日の記載はありません。

不足金・未収金・利息・遅延損害金・ＡＴＭ手数料の欄は０円となっています。

２　催告書が届く。

　「催告書」では

貴殿への貸付金のお支払いにつきましては、再三にわたる請求に対し、未だにご入金がなく何ら誠意ある回答も頂いておりません。

つきましては、至急弊社にご連絡の上、下記ご請求金額を○年○月○日までにお支払いください。

として、下記に

■ご請求金額

■ご融資の契約内容　として会員契約番号とお客様名

■本書作成時点での残存債務の額

■ご返済口座　が記載されており、

二重枠で

カードローン、キャッシング等をご利用されてご完済されていない場合は

本書面の請求額には含まれておりませんので、別途ご請求をさせていただきます。　との記載もあります。

◎時効でも援用しなければ、借金は消滅しません。

れいわクレジット管理株式会社に対して時効援用の内容証明で送付することにより借金が消滅するのです。

時効援用とは「時効になっているので借金は消滅しています」と債務者から

れいわクレジット管理に対して主張することです。

これにより、時効が完全に成立します。

時効を援用することで、はじめて時効の効果が発生し確定しますので借金が完全に消滅します。

☆なお、電話で「時効になっています」とれいわクレジット管理に話しても、実務上処理してくれない可能性があります。

電話により、正確に伝えられないと、債権者の会話のペースで進み、場合によっては「債務の承認」となって、時効が中断（更新）する恐れがありますので

時効の援用は、必ず内容証明郵便で通知した方が確実です。

★  裁判所からの書類は必ず受け取ってください。

受け取らずに、そのままにしていると、“付郵便”や“公示送達”という裁判上の制度により、受け取ったものとみなされ、「知らない間に欠席判決」が出てしまう可能性もあります。

※転居届を出していなかった為、このような形で「知らない間に裁判されていた」というケースも多いです。

訴状に同封されている答弁書を裁判所に送るか、支払督促の場合は、異議申立書を決められた期日までに裁判所に提出しなければなりません。

裁判所にも行かず、放置して何もしないでいると、裁判期日には、「被告欠席」により、相手の請求どおりの判決が出てしまいます。

そうなると「時効の援用」で支払義務を消滅させることができたはずなのに、

時効が中断し、確定判決（あるいは支払督促）から１０年間に時効が延長されます。

　つまり、時効期間がリセット（時効の更新）されるのです。

☆したがって、訴状や支払督促が届いたときは、「時効の援用」が可能かどうか

　検討し、適切な対応をする必要があります。